つぎはぎだらけの情報システム 8
ノーランの最初の4段階発展説では、ステージWとして「成熟期」を提示していました。
この段階では、コントロール期における締め付けを乗り越えて、全社的な立場からのコスト面からだけではない総合的な管理手法が導入され、長期的な効果を狙ったデータベース構築など、新技術への投資決定がなされると想定していました。
当初はアメリカでもまだこの段階に達している企業はなかったのですが、ノーランはこの理論によって、コントロール期における過剰管理を戒め、長期的な観点からの情報化投資を促していました。
ノーラン理論の成果か、あるいは過剰コントロール期を乗り越えるほど企業の情報化意欲が強かったためか、情報システムは4段階発展説を超えて進化していきました。
このためノーランは79年に6段階発展説を発表し、ステージ脚、V、Wを追加します。
さらに80年前後からのME革命を受けて、83年には修正6段階発展説を提唱。
ここで「技術的不連続性」の考え方を採り入れました。
技術的不連続性の以前の段階では、大型のメインフレーム(汎用)・コンピュータでバッチ処理中心にシステムが構築されていましたが、不連続性の以後の段階では、パソコン、OA機器、通信機器、CAD専用機など、新たなコンピュータ技術が導入されます。
技術の主役が交替することになり、これらを分散処理によって有機的に統合し、エンドユーザー自身による活動の推進など、多様化した情報システムのあり方が求められるようになりました。