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2010年10月 アーカイブ

つぎはぎだらけの情報システム 6

このような情報システムの発展形態を体系化した理論に、「ノーランのステージ理論」があります。


リチャード・L・ノーラン博士はハーバード大学元教授で、現在はコンサルティング会社のノーラン・ノートン社会長をつとめています。


ステージ理論はノーラン氏がハーバード時代の74年に「4段階発展説」として発表し、79年には情報化の進展とともに「6段階発展説」に成長。


予想以上に激しい技術革新に対応するため、83年には「修正6段階発展説」に進化しています。


この理論によって、企業は大きな情報化の流れの中で、自分が現在どの段階に位置し、今後どのような問題に直面し何をするべきかを理解できるとあって、コンピュータ投資のあり方について悩むアメリカの企業に一つのパラダイムとして指針を与えてきました。


理論の生まれはやや古いですが、大きな流れの理解には非常に役立つものです。


そこで、『日経コンピュータ』90年7月2日号の「ノーランのステージ理論と戦略情報システム」をベースにした「修正6段階発展説」における各段階の特徴を見てみましょう。

つぎはぎだらけの情報システム 7

【ステージ1・・・初期】


最初の段階は、とりあえず技術専門家の手によってコンピュータが導入されます。


その目的は、事務コストの削減であり、管理も甘くユーザー部門の関心も薄いものです。


【ステージ2・・・普及期】


コンピュータを一度導入すると、システムは自己増殖を始めます。


情報システム部門が主導権を握り、全社的な立場や効率を考慮することなく、ユーザー部門との直接交渉で勝手に開発が進められ、それぞれのシステムが関連なくバラバラにできあがります。


ステージ理論が発表された74年当時、アメリカの大多数の企業はこの段階にあり、情報処理コストは毎年20~30%の割合で伸び続けていました。


【ステージ3・・・コントロール期】


しかし、さすがに経営者も増え続ける情報処理コストに不安を覚え始めます。


開発された情報システムもそれぞれバラバラで全体の管理が困難になり、期待したほどの合理化効果も現れなくなります。


そこで経営者は画}的に情報化投資のコスト・コントロール(経費の削減や抑制)をするようになるのです。


投資リスクが小さい、社内コストが明らかに削減されるシステムの導入は認められても、新しい技術や競争優位のための投資は認めてもらえないため、情報システム部門やユーザー部門のモラルは低下します。


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